ボーイング社(Boeing)は5月10日、セントルイスで発表会を行い、次世代無人戦闘航空機「ファントム・レイ」(Phantom Ray)を初めて公開した。発表会にはボーイング・ファントムワークス社のダリル・デイビス社長(Darryl Davis)が参加し、「開発は順調に進められており、最初の飛行もまもなく行われます。開発から2年、ファントム・レイは今年12月に予定通りに飛ぶでしょう。これはボーイングとチームによる素晴らしい結果です」と述べた。
発表によると、「ファントム・レイ」は今年夏に地上の走行試験を行い、12月に初の試験飛行を行う予定。その後、約6ヶ月間にわたって9種類の飛行試験を実施し、性能の検証などが行われる「ファントム・レイ」はX-45計画の「X-45C」を進化させた無人戦闘航空機で、機体の長さは約11m、翼幅は約15m。自律飛行できるほか、監視、偵察、敵からの防空鎮圧、電子攻撃、攻撃、空中給油などの任務も遂行できる。X-45は元々国防高等研究計画局(DARPA)による統合無人戦闘航空システム計画(J-CUAS)の一部として進められていた計画で、X-45A、X-45B、X-45Cの3タイプが設計されている。しかし、飛行を行ったのはX-45Aのみで、アメリカ空軍が2006年3月にX-45計画を中止したことにより、X-45Cの開発はボーイング社の試作プロジェクトとなった。
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