1- Ballistic Missile Submarine
潜水艦発射弾道ミサイル (Submarine Launched Ballistic Missiles、SLBM)は、射程に限らず潜水艦から発射する弾道ミサイルを指す。現用兵器は全て核弾頭を装備する戦略兵器であり、爆撃機および大陸間弾道ミサイルと並ぶ主要な核兵器運搬手段である。SLBMを搭載するSSBNの運用は攻撃型潜水艦に比べて大きく異なり、独特のものがある。その運用は先駆者であるアメリカ海軍の影響が強いこともあって各国とも概ね同様の運用形態をとっている。高価なSSBNは多数を建造できず、最小限の数を持って効果的な戦略パトロールを実施するためには艦の運用効率を高める必要がある。このため一隻のSSBNに二つ以上の運用チームを割りあて、交代で戦略パトロールに出る方式を取っている。数回のパトロール毎に整備のために乾ドック入りし、その間は他の艦がパトロールを続ける。一隻のSSBNを常時戦略パトロールに出すためには4隻のSSBNが必要となる。うちわけは作戦中一隻、整備中一隻、作戦領域へ進出中、または帰還中が一隻、予備一隻である。作戦中の艦は事前に指示された特定の海域(数百平方km)において、敵の攻撃型潜水艦の探知を避けつつ隠密行動をとりながら実際のミサイル発射に備えて発射模擬演習を繰り返す。ミサイルの点検は数時間に1回以上の頻度で行われる。攻撃型原潜などがSSBNを警護することも多い。
Ballistic Missile Submarine
潜水艦発射弾道ミサイル wikipedia Ballistic missile submarine wikipedia eng
2- B-2 Stealth Bomber
B-2はアメリカ空軍のステルス戦略爆撃機。開発はノースロップ・グラマン社が担当した。水平尾翼および垂直尾翼がない全翼機と言う特徴的な形をしており、愛称はスピリット(Spirit,魂、精神の意)。ただし、この機は同重量の金と同価値といわれるほど非常に高価で、少数しか生産されていないため、1機ごとに「Spirit of ~」のパーソナルネームを与えられている。B-2の開発は米ノースロップ・グラマン社と米ボーイング社が共同で行い、米ボーイング社がコックピット部と本体の中央部、残りをすべてノースロップ・グラマン社が担当した。1982年に6機のプロトタイプ用の予算が組まれ、1988年11月22日に最初の機体82-1066がパームデールの米空軍第42プラントからロールアウトされた。セレモニーは非常に慎重に計画され、招待された500名のゲストは地上からはB-2の正面のみ閲覧が可能であったが、上空からの規制は手が抜かれていて小型セスナ機により上空から撮影された写真が残っている。初飛行は当初1989年7月15日に予定されていたが(予算編成時は1987年の予定だった)燃料系のトラブルのため延期され、最終的には7月17日にエドワーズ空軍基地にて行われた。
B-2 Spirit Stealth Bomber
B-2 スピリット wikipedia Northrop Grumman B-2 Spirit wikipedia eng
3- Aircraft carrier
航空母艦(こうくうぼかん、aircraft carrier 略称は空母(くうぼ))は、飛行甲板を持ち、航空機運用能力を持つ艦船のことを言う。航空母艦の多くは航空機を離艦・着艦させると同時に、航空機に対する整備能力と航空燃料や武器類の補給能力を有し、海上において単独で航空戦を継続する能力を有する軍艦(艦艇)である。洋上基地(司令部)としての機能を持ち、海の上のどこからでも航空機を発進させることができる空母は、現代海軍の主用艦艇である。航空母艦は極めて特殊な性格を有する艦種である。すなわち軍艦としての攻撃能力はほとんど搭載機に依存しているため、航空母艦の戦力は搭載した航空機の能力や機数とそれらを指揮運用する能力で決まる。現代において最大の運用規模を持つアメリカ海軍の空母航空団を例にして航空母艦の任務を列記する。
地上・対艦攻撃:防御システムを有する敵地や敵艦隊へ接近・侵攻し攻撃する能力。F/A-18C/D ホーネットまたはF/A-18E/F スーパーホーネット戦闘攻撃機(艦上戦闘機) 48機が担当
電子戦能力:上記攻撃を効果的に行うために敵のレーダーや通信を無力化する能力。EA-6B プラウラー電子戦機4機が担当
対空戦能力:自部隊に接近する敵航空機を捕捉し撃墜する能力。上記F/A-18またはF/A-18E/Fが担当。
哨戒能力:高性能レーダーを有する航空機を艦隊上空や攻撃部隊の後方に飛ばして、空域の警戒と航空管制を行う。E-2C ホークアイ早期警戒機4機~5機の任務
対潜攻撃:自艦の周囲に存在する潜水艦を探索して確実に攻撃する能力。この目的には護衛の駆逐艦とSH-60F シーホーク哨戒ヘリコプターが担当、従来艦上哨戒機として活躍してきたS-3 ヴァイキングは退役が進んでいる。救難・輸送任務:救難活動や人員輸送に当たる。HH-60H レスキューホーク が担当上記以外に人員や荷物の輸送を担当するC-2A グレイハウンド輸送機も搭載している。
Aircraft Carrier Documentary Part 1 of 3
航空母艦 wikipedia
4- Airborne Laser
米空軍及び空軍研究所(AFRL)とボーイング社は、敵国より発射された戦略弾道弾ミサイル及び戦術ミサイルから米本土及び戦域を防衛するためTMD構想(現在はBMD:Ballistic Missile:Defence:弾道ミサイル防衛システム)を導入するABL(空中発射レーザー・システム)プロジェクトを進行中で、ABLのプラットホームとして、ボーイング社の747-400F大型貨物機をベースに改造して化学レーザー砲を搭載したAL-1Aを開発している。湾岸戦争で移動式のスカッドミサイルの探知・発射阻止の難しさを痛感した米軍は、発射直後のブースト段階のミサイルを早期にアウトレンジ(敵の反撃を受けない空域)で迎撃できるAL-1Aの開発に着手しており、現在のブッシュ政権では、米国に対する脅威は先制攻撃(空爆・特殊部隊の投入等)によって排除する予防戦略ドクトリンが示されてより、事前の情報収集によって判明した脅威は先制攻撃によって対処し、発射されてしまった弾道ミサイル等にはAL-1Aで迎撃し破壊する、BMDシステムの一翼を担う事になる。 AL-1Aは、攻撃レーザー(Attack Laser)の略で弾道ミサイル撃破が主任務だが、将来的には地対空ミサイル、空対空ミサイル、巡航ミサイル等も迎撃する空中滞空型のレーザー砲台として運用し、アウトレンジで対空戦闘を行える大型戦闘機としても活用するとしている。
Future Weapons Airborne Laser
Boeing YAL-1 wikipedia eng
5- FA – 22
F-22はロッキード・マーティン社とボーイング社が共同開発した、レーダーや赤外線探知装置等からの隠密性が極めて高いステルス戦闘機。愛称は猛禽類の意味のラプター(Raptor)。また、開発元のロッキード・マーティン社は航空支配戦闘機とのキャッチフレーズを明らかにしている。アメリカ空軍のF-15C/D制空戦闘機の後継機として、ロッキード・マーティン社が先進戦術戦闘機計画に基づいて開発した、第5世代ジェット戦闘機に分類される世界初のステルス戦闘機。ミサイルや爆弾の胴体内搭載などによるステルス特性や、ミリタリー推力での音速巡航(スーパークルーズ)能力を特徴とする。同空軍が運用するF-15E戦闘爆撃機と同しく多用途戦術戦闘機に分類されるが、対地兵装の搭載能力は限定的であり、ステルス特性を生かして効果的に対空装備を無力化したり、より空戦能力側に振った能力を生かすことにより、航空優勢を確保するための機体と言える。冷戦下に開発が行われ、1996年からの調達で最終的には750機の配備を予定していた。しかし、開発の遅れや冷戦の終結に伴って、正式な配備は2005年に始まった。2009年時点での生産予定数は187機で、開発費の高騰や生産数の縮小により、一機当たりのコストは約1億3,750万ドルに達している。2009年現在までに実戦への参加はないが、そのステルス性の高さなどから世界最強クラスの戦闘能力を持つとされる。一方でその高度な軍事技術の転移への懸念や運用コストの高さなどから、アメリカ空軍のみの配備に留まっており、コストの高騰・予算削減により2009年度より生産中止が国防総省より提案されている。
Lockheed F-22 Raptor Air Show Demo
F-22 Raptor wikipedia
6- M1A2 ABRAMS
M1 エイブラムス(M1 Abrams)は、クライスラー社(現ジェネラル・ダイナミクス社)が開発した主力戦車である。エイブラムスの名は、この戦車の開発を推進した人物であり、バルジの戦いの英雄でもあるクレイトン・エイブラムス大将に由来する。M1エイブラムスは、M60パットンの後継として1970年代に西ドイツと共同開発を進めていたMBT-70計画の頓挫により、新たにアメリカ単独で開発し、1980年に制式採用された戦後第3世代主力戦車である。主に、アメリカ陸軍及びアメリカ海兵隊が採用した。特徴として、当時主流であったディーゼルエンジンではなく、ガスタービンエンジンを採用している点が挙げられる。また、当時としては最先端機器を用いた高度な射撃管制装置(FCS)を採用した事で、高い命中率を誇る。主砲は西側第2世代主力戦車の標準装備と言える51口径105mmライフル砲M68A1を採用した。M1エイブラムスは従来のアメリカ戦車と同様に発展余裕に富んだ設計で、制式化後も度重なる改良が施された事も特筆すべき点である。現在では44口径120mm滑腔砲M256を搭載したM1A1や、第3・5世代主力戦車に分類されるM1A2が運用されている。湾岸戦争やイラク戦争といった実戦を経験し、現在では世界最高水準の戦車であると世界的に評価されている。
M1A2 Abrams tank
7- The Joint Direct Attack Munition (J-DAM)
JDAM(Joint Direct Attack Munition、ジェイダム、統合直接攻撃弾)は兵器の一部であり、爆弾に精密誘導能力を付加する装置のシリーズ名である。2000年前後にアメリカ合衆国で開発・実用化され、米軍を主体に数ヶ国の軍隊が保有している。この誘導装置キットであるJDAMを取り付けることで、無誘導の自由落下爆弾を全天候型の精密誘導爆弾(スマート爆弾)に変身させることができる。慣性誘導装置(INS)とGPS受信機が組み込まれており、2つの方式を併用した誘導装置が尾部の制御翼をコントロールして、外部からの誘導なしに設定された座標へ精度の高い着弾が行なえる。JDAMは単体の兵器ではなく、海軍兵器担当水兵や空軍弾薬システム専門兵が兵器を組み立てる時に取り付けられる、無誘導の自由落下爆弾を向上させるための「追加」である。JDAMは名目上の重量で500ポンド(約230kg)から2,000ポンド(約910kg)の範囲の爆弾に合うように作られている。 JDAMキットは、空力制御翼面を備えた尾部セクション、ストレーキ部、尾部内に収められた慣性誘導とGPSによる誘導制御ユニットより構成される。JDAMキットが取り付けられた爆弾には「Mark 80」や「BLU」(Bomb, Live Unit)といった命名法に代わって、GBU(Guided Bomb Unit)と云う名称コードが与えられる。つまり、このキットを取り付けられた自由落下爆弾は精密誘導システムを備えた弾頭へと生まれ変わることになる。公表値では投下地点を中心に最大15海里(約28km)までの範囲の目標へ誘導する能力を爆弾に与える。比較的低価格で運用上の制約もあまり無いために、今後使用される機会が多いと考えられている。この装置はアメリカ空軍と海軍の共同計画によって開発された。既にイラクやアフガニスタンで使用され、米国と友好な数ヶ国へも輸出販売されている。元々は、地上の気象条件等が運用の制約となるレーザーや赤外線画像による誘導を使わずに、投下後は外部からの誘導を必要とせずにINS(慣性誘導システム)とGPS(グローバル・ポジショニング・システム )だけで目標地点に落下させることが求められ、これらで良好な結果が得られたために、さらにINSとGPSに加えてレーザー照射による誘導機能の追加によってピンポイント攻撃や移動目標への攻撃という新たな能力が与えられ、LJDAMという名の新しいシリーズが生まれている。JDAMは爆弾本体を含まない追加キットであるが、この装着後は爆弾を含む全体を指してJDAMと呼ばれることが多い。
J-DAM (Joint Direct Attack Munition)
JDAM wikipedia
8- Global Hawk
RQ-4 グローバルホーク (RQ-4 Global Hawk)は、ノースロップ・グラマン社によって開発された無人偵察機である。アメリカ空軍などによって使用されており、イラク戦争で使用された。高高度を長時間飛行するため、極めて全幅とアスペクト比の大きなテーパー翼を持った、グライダーのような外形をしている。胴体後部にターボファンエンジン単発を背負い、機首上部の盛り上がった部分には衛星通信用のアンテナが収められている。翼は炭素繊維複合材でできている。RQ-4は機内に合成開口レーダー(SAR)、電子光学/赤外線(EO/IR)センサーを搭載し、各センサーは広域に渡っての捜索・監視活動が可能で、高解像度のスポット・モードを使用することもできる。合成開口レーダーはSARストリップ・モードで1m、SARスポット・モードでは30.5cmの解像度を有する。地上移動目標識別(GMTI)モードでは、20~200kmの範囲内を最低4ktの速度で飛行し、移動目標の識別を行う能力を有している。EO/IRセンサーは1mの分解能で約4万平方nmに渡っての捜索・監視活動が可能で、0.3mの分解能で最大1900のスポット画像を取得する能力を備えている。目標の探知精度は、半数必中界(CEP)が20mとされている。
Future Weapons: Global Hawk UAV
RQ-4 グローバルホーク wikipedia
9- Advanced Amphibious Assault Vehicle (AAAV)
海兵隊が開発中の高速上陸戦闘車。30mm機関砲を備え、全長8m、約35t の大型車両で乗員3名+兵員18名を乗せる。2500PS(陸上時850PS)ものエンジンを搭載し、陸上を70km/h、水上をウォータージェットで約50km/hで走破する画期的機動性を備える(下写真)。2005年から本格生産に入る。
アメリカの戦闘車両 Advanced Amphibious Assault Vehicle
10- Longbow Apache
AH-64D アパッチ・ロングボウ(AH-64D Apache Longbow)は、マクドネル・ダグラス社(現ボーイング)が開発したAH-64A アパッチにロングボウ火器管制レーダーを搭載し、大幅な能力向上を図ったAH-64の派生型。アメリカ陸軍の他、日本の陸上自衛隊でも採用されている。
1986年7月に初度作戦能力を獲得したAH-64A アパッチは、アメリカ軍の数々の作戦に投入されてその威力を発揮し、世界最強の攻撃ヘリコプターであることを知らしめた。ただ、進化が予想される将来の戦場シナリオに対応するための改良・発達が不可欠とされ、マクドネル・ダグラス社は1990年の湾岸危機直後に第2世代アパッチ開発計画に着手した。この計画はAH-64Aに全地球測位システム(GPS)、地上・空中単一チャンネル無線システム(SINCGARS)、自動火器管制システムと目標引き渡し機能などを備え、新しいローター・ブレードの装備を含めた信頼性の向上を行うもので、AH-64Bの名称が与えられ、254機のAH-64AをAH-64Bに改修する計画が立てられた。しかし、1990年8月にアメリカ国防調達委員会はもう一つの改修計画である、AH-64C/D計画を承認。これにより、AH-64B計画は実現しなかった。このAH-64C/D計画は、AN/APG-78ロングボウ火器管制レーダー(FCR)システムを装備し、AH-64B計画での改修点に加え、無線周波(RF)ヘルファイア対戦車ミサイルの携行能力、ドップラー航法装置の装備、アビオニクスの小型化、コクピットの改善を行うもので、ミリ波レーダー搭載型をAH-64D、ミリ波レーダー非搭載型をAH-64Cと呼称した。1990年12月からAH-64C/Dへの改修作業が開始され、ヘルファイア対戦車ミサイルの開発に間に合わせるために当初の51ヶ月から延長して70ヶ月の全規模開発プログラムがスタートした。1993年末にはAH-64Cの呼称が廃止され、ミリ波レーダー搭載の如何に関わらず、改修機全機をAH-64D アパッチ・ロングボウと呼称することが決定された。
Apache Longbow
AH-64D アパッチ・ロングボウ wikipedia
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